《MUMEI》 「今でいうと──お城のような所でしょうか──」 「お城っ?」 「はい。──とても敷地が広いんですよ──その敷地の中に、色んな建物がちりばめられていて──」 「わぁっ、どんなどんな?」 「まず──大内裏には門が沢山あるんです。外側には──中央に朱雀門──両端にそれぞれ、皇嘉門、美福門──」 「‥? ‥?」 「碧山、分かりやすく説明してあげなさいよ」 「分かりやすく‥ですか‥? ええと‥‥‥」 碧山君‥困ってしまったみたい。 「──アゲハ君‥?」 アゲハ君はノートを取り出して‥何かを書き始めた。 前へ |次へ |
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