《MUMEI》

「ん〜〜〜やっぱり最高ね、篠河君のお菓子♪」





ニッコリ笑う奥様。





「本当だ──」





頷くご主人様。





「‥そうかしら。腕落ちたんじゃない?」





と仰いながらもアップルパイを頬張り続ける花禀様。





「‥お代わり」

「はいっ──」





良かった──お気に召して頂けて。





「‥篠河」

「ぁ‥はい」

「私、まだ怒ってるんだからね」

「‥ぇ‥‥‥」





今朝の事‥‥‥だよな‥。





でもあの時の花禀様──本当に天使みたいだった──。





「‥‥‥何妄想してんのよ」

「‥ぇ、ぃゃ‥何も‥‥‥」





‥花禀様‥目が恐いです‥。

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