《MUMEI》

「こんなもん、だな」

「わぁっ♪」

「これって‥‥‥」




 大内裏の‥地図‥?




「へぇ〜上手いね──」

「当たり前じゃない、黄羽は万能だったんだから」

「けどあの頃ってヘリとかなかったじゃん‥? 何で分かるの?」

「大内裏を良く回っていたから‥建物の場所は大体把握していた」

「ぃゃ、普通描けないっしょ‥」

「そうか‥?」

「あたしは描けないなぁ」

「───────」




 アゲハ君は返事に困っているみたいで、暫く黙っていた。





「リコ」

「?」

「ほら」

「くれるの?」

「ぁぁ」

「ありがとっ♪」

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