《MUMEI》

──あれから1週間。





「♪〜」





花禀様は朝からご機嫌です──。





神山さんに会えるのが嬉しいんだろうな──。





「──篠河」

「はいっ‥」

「ちょっと来て?」

「ぇ‥」





まさか‥またお部屋に‥?





『まっすぐ座ってよ』





‥ぁぁぁ‥三つ編みの悪夢がッ‥。





「駄目‥?」

「‥‥‥ぇ‥」





そ‥‥‥その上目遣いは反則ですよ‥?





「ちょっと聞いてる?」

「ぁ‥‥‥ぁ‥はいっ‥聞いてます‥」





またああいう事にならないといいんだけどな‥。

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