《MUMEI》

「これは‥何ですか‥?」

「‥ん」





鏡を指差した花禀様。





見てみろ、という事ですかね‥。





「───?」





ぇ‥。





猫耳ッ‥!?





「何故‥!?」

「‥似合いそうだったから」

「にあ‥、ええッ‥」

「『にあ』って何よ、『にゃあ』でしょ」

「花禀様っ‥!?」





僕は猫ですか‥!?





「ふふっ、可愛い」

「‥‥‥ぇ‥」





頭を‥撫でられている‥?





「これからはこれ付けて仕事しなさい?」

「‥はい‥!?」





こッ‥‥‥これを付けてですか‥!?

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