《MUMEI》
巣喰いの手
息を切らして家まで一メートル付近からは歩く。
文化系部活の由縁正しい血統のなづきは脳まで酸素が渡らず失神寸前になる。


「なづきじゃん、遅い帰りだな」
和成が回覧板片手にでてきた。


「……の、 も ぉ…じ」


「ヤバーイ、意味聞き取れない
あ、回覧板あげよう」
支えてない手の方に回覧板を渡す。


「……ぃ ら ん」


「なづきの家から近いんだから回覧板くらい頑張ろうよ。






……ああ、


なづき、なんかあった?」

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