《MUMEI》

 学校に着いて、私は教務室に学級日誌を取りに向かった。




 それから、教室に入ると‥。




「──ぁ‥」





 アゲハ君だ。




「おはよう。今日──日直なんだな」

「うん。ぁ──雪野さんおはよう」

「‥ぉ‥‥‥おはよ‥。ていうか‥」

「?」

「‥ツバキでいいけど」

「──ぇ」




 いきなりだった。





「あんまり堅苦しいの苦手なの」

「じゃあ‥‥‥ツバキ」

「じゃあ私もサクヤって呼ぶから」

「──うん」

「じゃさっ、あたしもミドリでいいよ?」

「ぇ」

「よっし決定♪」

「──‥仕切らないでよね‥」

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