《MUMEI》

「──私はツバキが羨ましい」

「ぇ‥」

「──まっすぐで──凛としてて──」

「な‥」

「みんな、自分にはないものを持ってる──だから羨ましいのは当たり前なんじゃないかな」

「──ふふっ──ほんと、あなたには敵わないわね」




 その笑顔は、今まで見た事もない位──花が咲いたみたいな感じに見えた。




 ──綺麗。




「?」

「‥ぁ‥またお昼みんなでどうかな、って──」




 本当の事を言ったら、たぶんツバキは真っ赤になるだろうな──。

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