《MUMEI》
転校生
  =今から10ヶ月前=


俺の名前は"月代 黎夜"。


今年の春に高校2年生になったごく普通の学生だ。


もちろん、この時はまだあの世界へは行っていない。


成績は、自分で言うのも何だがまぁ良い方で、運動もできた。

そんな俺には友達が多く、この日も朝から友達に囲まれて喋っていた。


すると、担任が教室に入ってきて、興味深いことを言った。





「全員席に着け〜。転校生を紹介する」







…転校生?



今って5月の中旬だよな?

こんな中途半端な時期に転入してくる生徒は初めてだ。

皆も同じことを考えていたのだろう。あちこちで疑問の声が飛び交っている。

しかし、それも担任の「入ってきなさい」と言う言葉によって静まった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫