《MUMEI》 「よし‥終わった──」 日誌を書き終えて、椅子から立ち上がる。 教務室に返しに行く、途中。 「──?」 何かが、落ちている。 「‥石‥?」 緑の石のペンダント。 「誰のだろう‥」 拾って、見つめていたら。 「‥ぁ‥」 何となく、持ち主が分かった。 これ──きっとミドリのだ。 翡翠が持っていた物だ。 たぶん、青嵐からもらって──ずっと持っていた物‥。 でも‥何で落ちていたんだろう‥? 前へ |次へ |
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