《MUMEI》 「──ミドリー!!」 「ぇ‥サクヤ‥?」 ミドリが、振り向く。 「どしたの慌てて‥?」 「これっ‥‥‥」 「──ぁ!」 私の予想──当たっていたみたい。 「落ちてたんだ──廊下に──」 「うわっありがとサクヤ〜っ♪」 「──それ──持ってくれてたんだ」 「碧山君──じゃあやっぱり‥」 「はい、この石は僕が翡翠にあげた物です」 「で‥転生してからなくしそうだからチェーンにつけてたんだけど──‥何で落としたかなぁ‥」 「拾って下さったのが此花さんで良かったですよね」 「うん、マジありがとサクヤ──」 前へ |次へ |
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