《MUMEI》












「え〜、
こちらKツー。
そっちの様子は?」


「今試合始まるとこ。」


「ビデオの準備は?」


「バッチリ。」


「テープは?」


「ちゃんと新しいの用意したよ!!


っていうかさ小太郎?


あたし機械に強いの知ってるでしょ?」


「バカ!!


小太郎じゃない!!


Kツーだよ!!」


「…ねぇ?
何でKツーなの?」


「黒田(K)小太郎(K)のKツー。」


「じゃなくて!!
何でそんなめんどくさい呼び方なの!?」


「極秘任務だからだよ!!」


「…あのさ?
色々突っ込むとこあるけどこれだけは言わせてね?」


「何?」


「あたしのネーミングセンスに文句付けた癖にKツーさんも大したことないんじゃないですか?」


「嘘ぉ!?
ハンドボールプログラムよりはなんぼかマシでしょ!!」


「あ〜!!
またあたしの人気サイトをバカにしたな!!」


「名前だけね。」


「もう知ぃ〜らない。
ビデオ撮るのや〜めた!!」


「え…
ごめん美紀。」


「あはは!!
嘘嘘!!
試合始まるから切るね。」


「もう…
頼むよ美紀。」


「任しといて!!」


「んじゃ、
よろしく!!」


「は〜い。」

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