《MUMEI》

マック店内…

満席の店内… 大勢の学生たちや若いカップルの賑やかな声が飛びかい…店員の娘が店内を忙しく駆け巡っている 。左奥の壁ぎわに田嶋と知佳子が座っていた 。

田嶋 「へぇ〜以前に比べると増えたね…ヒト… 」
辺りを見回しながらハンバーガーにかぶりついた 。
知佳子 「この辺り…すぐ近くにスーパーできたでしょ ! …デ…仕事の方は…? なんだか ここんとこフークンずっと疲れてるみたい…… あっ! それから コレね…何? 入ってんだろ? …中…? 」 知佳子は教授から頼まれていた小包をバックから取り出すとテーブルに置いた 。

知佳子「…ふ〜ん。…なんだか小さいモノみたい…あら?タマロフスキー殿へ…って書いてる…(笑)(笑)」
チカが 教授の下手くそなカタカナを見つけて(笑)った 。

「開けてみるか… 」
タマロフスキーこと田嶋フサシはゆっくりと十字に結ばれた赤いリボンをほどき ながら…丁寧に張り付けられたテープを剥がして 小さな箱の上蓋を開いた…
「アレ…? 」

更に布袋が出てきて紐をゆるめると……

「あっ !!… 」
二人はその布袋から出てきた 見たこともない様な携帯電話に 思わず声が揃った 。

「あっ! 下に手紙がある… 」 知佳子は即座に指を差した 。 こんなときの女性の冷静な対応には 男はいつも感心させられるものだ …。

手紙には 短い文が 英語で書かれていた 。

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