《MUMEI》
Wuchs des Kindes. Das Leiden von Akira.
Wuchs des Kindes. Das Leiden von Akira.
子供の成長・アキラの受難。
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「くるみちゃん、甘えるのはダメだって言ったよね」
「あうーっι」

そんな…おりぇは新しいママのアキラさんにいっぱいいっぱい甘えたいのに…。

「うわぁあーん!!」
「どうした、幼稚園に遅刻するぞ」

兄ちゃん!…いや、ファータぁ〜。

「くるみちゃんがなかなか服着てくれなくて…」

だってアキラさんに着せてもらいたかったんだもん…。

「お前はもう一人で着られるんじゃなかったのか?」
「うぅん〜…」
「しょうがないな」

そう言うと克哉にいちゃは、おりぇが赤ちゃんだった頃のようにねまきをさっさと脱がせると服を着せてしまった。


「くるみちゃん、降りて〜」

幼稚園に着くと今まで抱っこされてたアキラさんから離れたく無くて、そのシャツをギュツと握りしめた。

「あっ、グーテンモルゲン」
「オーハロ(おーハロー)」

アキラさんは幼稚園の先生に挨拶すると、おりぇを先生に渡そうとしていた。

「やらっ!ホェァアウフゥー!!(いやだー!)」
「ダメなの、ほら…どうしよう…えーエンシューディグン(すみません)」

先生は『ワガママ言って困らせるんじゃない』と言ってアキラさんから無理矢理おりぇをひっぺがした。

「わああぁぁあん!!」

アキラさんから離れるのが悲しくて泣いていると、周りの奴らがおりぇの事を突き飛ばしてきた。

何だよ自分たちの身体が大きいからってバカにして…。

おりぇがイジメられてるのを見たアキラさんが、さらに心配そうな顔でおりぇを見ていておりぇを抱っこしようとしていたけど、先生に止められてた。

「うぅぁー!らっこぉー!!」

おりぇはアキラさんに抱っこしてもらいたくて両手を広げて泣いていたけど、結局先生に抱えられるとガラスの向こうに連れて行かれてしまった。

アキラさんは何度もこっちを振り返り、おりぇを心配そうに見つめていて、おりぇもアキラさんが見えなくなるまでずっとずっと泣いていた。

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