《MUMEI》 「ふぁぁ‥」 「──起きた?」 「ぅわ‥!?」 目の前に、いきなり恋人の顔。 ミドリはビックリした。 「み‥見てた‥?」 「様子を伺ってただけだよ」 「‥うっわ最悪〜‥」 ミドリ、相当恥かしいみたい。 「ってか今何時‥?」 「昼休みだよ」 「ぇ‥マジで‥?」 バッ、と時計を見るミドリ。 「‥マジだ‥」 そう呟いた時。 ミドリのお腹が鳴った。 「‥超ハズい‥」 「──お昼にしようか、みんなで」 苦笑しながら言った碧山君を、ミドリが軽く小突いた。 前へ |次へ |
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