《MUMEI》

「‥‥‥ふぅん‥? 追い出される気満々、って訳ね‥」

「ぃぇっ‥‥‥」





違うんです花禀様ッ‥。





「猫耳は気に入っているんです、ハイ‥」

「‥で‥?」

「た‥ただですね、その‥‥‥事情が‥ありまして‥」

「‥猫耳外す事情って何よ」

「ですから‥‥‥」





駄目だ‥逃げ切れないっ‥。





「‥何よ、早く答えなさいよ」

「‥申し訳ございません‥‥‥」





‥他に言葉が見つからない‥。





本当の事を言うと‥いつ外したのか分からないんだよな‥。





玄関を出る時に無意識に‥‥‥とかいう感じだったのかも知れない‥。

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