《MUMEI》 ジャムおじさんの孤独=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=* ―――…同刻。 雪化粧を纏った美しい富士を見上げる深い森の奥に、大富豪の邸宅らしき大きな屋敷が建っている。 その家の広々としたダイニングルームで、重厚なテーブルの上に並べられた豪華な朝食を口に運ぶ老人がいた。 暖炉の炎も暖かなダイニングルームには、100インチはあろうかという大型TVが備え付けられている。 TV画面の中には、朝のニュースを伝える女性キャスターの姿が映し出されていた。 *『先ほどのニュースの続報です。 今朝、苫小牧港で発見された遺体の身元が判明しました。 男性の遺体は、苫小牧市内に住む天丼マンさん、45歳と判りました…。』 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |