《MUMEI》

「ただいまっ♪」

「──お帰りなさいませ、花禀様‥と‥神山さん」

「用意出来てる?」

「はい、整っています‥。どうぞこちらへ‥」





あの後‥お2人はどこへ行って来たんだろう‥。





‥気になる‥。





「ねっ、神山隣りに座って♪」





‥!?





また隣りですかっ‥?





「──はぁ‥」





喫茶店の時もいい感じでしたもんね‥。





「篠河、紅茶まだ?」

「はいっ‥ただ今‥」





それにしても‥僕の知らない内にお2人がこんなにも近付いていたなんて‥。





全然気付かなかった‥。

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