《MUMEI》

ライアンズが 次のスクリーンに切り替えようとしたとき 軍服を着た幹部の一人が 口を切った


「…ライアンズくん…それで…その物質を そのハイパースーツに 組み込んだわけだな…… 」


ライアンズはその真横に立て掛けられた 六角形のロボットに もっと照明があたるように部下に 指示した


「…我々は この新たな未知の物質の持っている潜在能力… そのダイヤモンドを遥かに凌ぐ固さや 高密度をなんとか応用できないものかと 二年以上にわたり研究してまいりました 。
まず 航空兵器への仕様 それから武器弾薬 に至るまで 徹底的に その構造を分析し チタニウム等のような 新たな金属として再生可能 できないかと …

そして ちょうど同じく日本で NEW メタルの開発に充たっていた ご存じの… 不幸な事件に巻き込まれてしまった…根元博士を 我々と共に共同開発する J クレイトン氏の M P 財団に 招聘する事にしたのです…
そして根元博士との共同研究は見事にあたりました…
… 博士はその成分の抽出から合成へと見事に成功させたのです…… 」

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