《MUMEI》

「手伝いましょうか?」

「ぇ‥‥‥」





駄目だ篠河ッ‥誘惑に負けるなっ‥。





「自分でやらなくてはならないので‥」

「──そう──じゃあ何か困った事があったら言ってね」

「はいっ」





さてっ──部屋に戻ってやり直さないと‥。





「──篠河」

「はいっ‥?」

「‥お腹空いた。何か作って」

「──ぇ」





今からですか‥?





「ほら、早く」

「はいっ‥畏まりました‥」

「‥待った」

「?」

「猫耳、忘れたら次は尻尾も付けてもらうから」

「‥!?」





尻尾‥!?

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