《MUMEI》 2.平穏な時間2.平穏な時間 男は訳の分からない事を怒鳴りながら喚き散らしている。 目が血走っていて真面(まとも)じゃない。 みんな呆然と男を見ている中、浦道 徹が逃げようとして足が縺れて転んだ。 浦道 徹は転んだ時に頭を打って白目をむいて口から泡を吹いた。 伊井 香 は浦道 徹の行動にビックリしたが、呆れてしまった。 浦道 徹は時が変わってもマヌケなんだと思った。 しかし、それを近くで見ていた女子社員が悲鳴をあげた。 男は、その女子社員があげた悲鳴が自分に対してあげた悲鳴だと勘違いして余計に行動をエスカレートさせた。 近くにあったコピー用紙を一枚取り用紙をクシャクシャと丸めて誰も居ない所へ投げた。 そのコピー用紙は落ちたと同時に爆発した! 女子社員達が男に対して本当の悲鳴をあげた。 なんでコピー用紙の紙が爆発したのかは誰も分からないが、みんながパニックになっていた。 女子社員の一人が逃げようとしてドアへと走った。 それを見た他の社員達もドアへと走った…が、最初にドアへと走った女子社員の手がドアノブに触れた瞬間!ドアが爆発して女子社員が吹っ飛んだ! 女子社員は暫くピクピクしていたが動かなくなった。 もう誰も動こうとはしなかった。 伊井 香 は、この男は触れた物を爆弾にしてしまう能力が有るんだろうか、と思った。 そして伊井 香 はイライラし始めていた。 せっかく大好きな安野 丈 が二人きりでの食事を誘ってくれたのに!これじゃあ楽しみにしていたデートが台なしだわ。 と、みんなが恐怖でビクビクしてる中、一人思っていた。 男「オマエ等!全員、恐怖の中で死んで逝け。アッハハハ。この俺様をバカにした罰だ。」 小田 真理が余計な事をし始めた。恐怖で震える手で携帯電話をそっと取り出し電話を始めたのだ。 どうやら警察に電話をしたようだが、その時に男が小田 真理の行動に気が付いた。 男「おい!お前!なにをしているんだ。」 小田 真理は慌てて携帯電話を切ったが、携帯電話を落としてしまった。 真理「あっ…」 男は小田 真理の所に素早く近寄り、落とした携帯電話を取り上げた。 その時、携帯電話が鳴った! 男は携帯電話に出た。 (こちらは土日警察です。どうされましたか?) 警察がリダイアルして来たのだ。 男「俺様は神だ!必要ないモノは俺様が爆発させて廃除してやる!」 と警察に言い放って携帯電話を窓ガラスに投げ付けた。 携帯電話は窓ガラスに当たって爆発した。 男「アッハハハ。俺様は神だ!オマエ等、ザコは粉々に廃除してやる。」 携帯電話が窓ガラスに当たって爆発した時に歩道の人達や運転中の人達が騒然として騒ぎ始めた。 そして吉田製造会社の違う階に居た社員達も今の爆発でビルから逃げ出しはじめた。 警察や消防に電話している人達が何人もいた。 今日は、たまたま爆発的ヒットで大人気のロールプレイングゲーム、バトルサバイバルの「バトルサバイバル2」の完成発表会の日だったのでマスコミも近くで取材をしていたので爆発騒ぎに直ぐに駆け付けて来た。 駆け付けたマスコミは爆発したのがゲームソフトの吉田製造会社の「YosHiDa」だと知って緊急報道を始めた! テレビも放送していた番組を変えて緊急生放送で特別報道番組に変えて放送をした! リポーター「今、大変な事が!大変な事が起こりました!あのロールプレイングゲームのバトルサバイバルで大人気の会社!吉田製造会社のYosHiDaが突然!爆発しました。ビルが爆発しました。まだ状況や怪我人などの情報は詳しく分かりませんが、今日10時半過ぎ!今日の10時半過ぎにロールプレイングゲームのバトルサバイバルで有名な吉田製造会社のYosHiDaが爆発した模様です!ビルが爆発した模様です! あっ!今、パトカーと消防車と救急車が来ました!」 つづく 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |