《MUMEI》

「‥で‥何で苺パフェなの?」

「花禀様、苺お好きですし──」

「‥ふーん」

「あのっ──‥」

「何‥?」

「神山さんとは‥‥‥」

「別に?」

「そう‥ですか‥‥‥」





──そうだよな。





きっと考え過ぎなんだ。





花禀様と神山さんは、別に──どうこうって間柄じゃ──‥。





「じゃあ私からも訊くけど」

「はい‥?」

「何やってたの、部屋で」

「ぇ‥‥‥」





やはり気になってらっしゃいました‥よね‥。





でも‥‥‥でもまだお答えする訳にはっ‥。

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