《MUMEI》

「あらっ、可愛いじゃない──どうしたのそれ?」

「あはは‥‥‥花禀様に縫い付けられてしまいました‥」

「お嬢様器用ね──」

「ハイ‥」





その器用さが恐いです‥。





というか‥これでは僕玩具みたいじゃないですか‥?




この猫耳といい‥尻尾といい‥‥‥。





しかも尻尾の方は外れないし‥。





「──────‥」





しまいにはキグルミ‥なんて事にはならないよな‥?





うん‥ならないならない‥。





なったら困る‥。





「──篠河」

「‥!?」





まだ何かあるんですかっ‥!?





「リボン、いる?」

「‥ぇ」

「いるわよね‥?」

「‥‥‥ハイ‥‥‥」





否定したらどうなるかっ‥。





って尻尾に結ぶんですか‥!?





「‥‥‥‥‥‥‥」





何だか‥猫化だけでなくどんどん乙女化されているような気が‥。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫