《MUMEI》

「──ふぅ‥」





次は──‥薪割りを‥。





美好家では、暖炉を使っているんですが──それには薪が必要な訳で。




 冬場の僕の仕事には──薪割りも追加されるんです。




「──よっ」





って思いっ切り掠ってる‥。





「──────‥」





駄目だ‥何だか調子が出ない。





「‥おかしいなぁ‥」





そういえば‥今朝から‥。





『無理は禁物よ?』





森下さんがああ言ってくれていたけど‥。





「──篠河」

「‥ぇ」

「──‥何してる訳‥? 全然割れてないじゃない」

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