《MUMEI》

「──済みませんっ、遅くなり‥‥‥」

「ぁ、薪割りご苦労様──篠河君」

「いえ──」





というかこんなに遅れてしまったぁぁ‥。





「──篠河、デザートちゃんと作ってよ?」

「ハイ、ただ今──」





今日は何が宜しいかな‥。





「──焼き林檎‥?」





昨日買った林檎がまだ残っていたはず──。





よし──それにしよう。





「──ええと‥林檎‥を3つ──」

「篠河君、やっぱり休んでた方が良くない?」

「──大丈夫です」





そうだ──紅茶を切らしてたっけ‥。





後で食料庫から出して来ないとな‥。

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