《MUMEI》

 教室に入って‥自分の席に座る。




 楽しそうな会話。




 笑い声。




 みんなは、知らない。




 アゲハ君が‥今日、転校する事を。




「───────」




 あの日‥。




 君は‥突然私の前に現われた。




『‥人違いだ』

『‥何だ、君か』




 冷たい人、って思っていた。最初は‥。




 でも、違った。




 本当は、凄くあったかい人だった。




 間違いなく、あの頃の黄羽様だった。




 私の、大好きな人だった。

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