《MUMEI》

何とか‥無事に完成した。





「よし‥皆様にお出し‥」





‥!?





「篠河君っ‥!? 大丈夫‥!?」

「ハイ、全然──」





‥たぶん、大丈夫です‥。





「私が運ぶわ──。篠河君は座っ‥」

「‥やらせて下さい」

「‥篠河君‥?」

「少しでもまともに出来るのは‥これしかないんで‥」

「──篠河っ、紅茶まだなの!?」

「はいっ、ただ今お持ち致します‥!」





ティーセット乗せたワゴンを押して、リビングに向かう。





「──お待たせ致しました」

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