《MUMEI》

しばらくするとその公園に、

同い年くらいの男の子が来ました。



「何してんの」



何故かそいつに話しかけられて、


なんと返せばいいか分からなかったので、
そいつをガン見しました。


すると、そいつは
恥ずかしくなったのか、赤面して横を向きました。



「誰だよ。お前」



そう言われたので、


「神崎」



と答えました。(笑)




「そうじゃなくて‥」




そいつは少しイラつきながら、言い返してきました。




「何?」




私も負けじと無愛想な顔で返します。




「だからッ!お前、どこから来たんだよ。」



うん。まぁ、予想はしてたよ。


案の定、そいつは私の予想通りの事を聞いてきました。




「分かんない。」




だって、なんか本当に分かんないし‥。




「は?」




そいつは少し、混乱してる模様。



「気が付いたら、ここに居たから。」



この時の私、夢だということに気付いていないのでしょう‥。




「‥よくわかんねーなッ
この村に住んでる奴なら、全員知ってるはずなのにな‥。」



そいつが、そうブツブツ呟いていたので、


「だって、私ここに住んでるわけじゃないもん。」




と、そいつと同じような、声のボリュームで、そう言いました。

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