《MUMEI》

「‥ほら、薬」

「──ありがとうございます‥」





で‥これは一体何の薬なんだ‥?





「‥あの‥」

「漢方薬」

「漢方ですか‥!?」





どうりで変わった色をしている訳だ‥。





「──さっさと飲んじゃって。それから‥」

「ハイ‥?」

「ちゃんと寝てなさいよね」

「ハイ‥」





‥でも‥ただ寝ている訳には‥。





やり残している仕事もありますし‥。





「よっ‥」





もう大丈夫みたいだし‥下に行ってみようかな。




「‥‥‥?」





扉に近付けない。





「‥‥‥ん‥」




‥首輪。






そこから‥鎖が伸びている。

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