《MUMEI》 たなびく雲樹が意識を取り戻すとバイトを終えた帰り道だった。 自転車を押して帰っていたようだ。 アヅサが代わりにバイトに行ったことに安心する。 自転車のハンドルに見覚えのないビニール傘がかかっていることに気がついた。 誰が持っていたかと推測は出来る。 脇腹、腿が痛んだ。 数時間前歩道橋でアラタと交わした会話を樹は覚えていた。 会って確かめる必要がある。 傘の行方を探しているかもしれない。 前へ |次へ |
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