《MUMEI》
たなびく雲
樹が意識を取り戻すとバイトを終えた帰り道だった。




自転車を押して帰っていたようだ。
アヅサが代わりにバイトに行ったことに安心する。


自転車のハンドルに見覚えのないビニール傘がかかっていることに気がついた。


誰が持っていたかと推測は出来る。


脇腹、腿が痛んだ。
数時間前歩道橋でアラタと交わした会話を樹は覚えていた。

会って確かめる必要がある。



傘の行方を探しているかもしれない。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫