《MUMEI》

ただ今‥夜10時。





花禀様は‥‥‥





「───────」





熟睡です‥。





僕は‥‥‥





「‥はぁ‥」





眠れません‥。





『とにかく、暫くはここから出ちゃダメ』





花禀様がそう仰られてから‥3日が経った。





花禀様のご意向なのか‥‥‥ご主人様や奥様は勿論‥森下さんすらここには来られない。





僕は‥ほぼ1日中花禀様の監視下(?)に置かれている訳なんだけど‥。





嬉しい反面‥何だか辛い。





こうやって一緒にいさせて頂いていても‥‥‥花禀様は僕を‥神山さんのようには見ては下さらない。





花禀様にとって僕は所詮‥玩具のような物なんだ。

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