《MUMEI》

「言ってなかったっけ──俺の家神社なんだよ」

「へっ‥神社!?」




 ミドリだけじゃなくて、私もびっくりした。




「じゃあ‥‥‥碧山君って‥」

「ぃゃ、やってるのは祖父ちゃんなんだけどね。ミドリ、元々巫女だったんだし丁度いいかな、って」

「ちょっ‥待った‥!! いきなり過ぎじゃんそれ!?」

「別に絶対、って訳じゃないよ──もし君が良ければの話」

「〜〜〜〜〜〜‥」




 唸るミドリ。




「‥もし全然決まんなかったら行くかも」

「いつでもどうぞ?」

「なっ‥調子乗んないでよねっ!?」

「はいはい──」

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