《MUMEI》

 そんな二人の会話を聞いている内に、学校に着いた。




「あ、あれツバキと先輩じゃん?」

「ほんとだ──」




 ──いい感じ。




「はー‥あったか〜」

「今の内に寒さに慣れておいた方がいいね──」

「何で?」

「神社にはストーブないよ?」

「‥ぅゎ‥そうだった」

「まぁ、心配はいらないと思うけどね──」

「ぇ‥どういう意味‥?」

「──知りたい?」

「‥何かやな予感‥」

「ん?」

「!!‥何でもないっ」

「あらあら、お熱いです事」

「熱くないからっ」

「ふふっ」

「ちょっ‥笑わないでくんない‥!?」

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