《MUMEI》

「ただいま♪ あんたにもお土産買って来てあげたわよ?」

「ぇ‥?」





お土産?





「ほらっ──可愛いでしょ?」

「──ぁ‥‥‥ハイ‥」





またかなり乙女なリボンですね‥。





「どぉ?」

「す‥素敵です‥」


「ふふん♪」

「‥‥‥‥‥‥」

「──はいっ、森下の分」

「ありがとうございます──」

「そうだっ、お父様達にもお土産渡して来なきゃ♪」





花禀様、ご機嫌で下に下りて行かれた。





「素敵なリボンね──」

「花禀様──僕をどこまで乙女化させたいんでしょうね──」

「似合ってるわよ? 篠河君可愛い系だから」

「か‥」





可愛い系‥!?

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