《MUMEI》 「おはようッス……」 久しぶりにケンイチと一緒に仕事ができると思うと…フサシは 喉の腫れ物が取れたように 気分よく出勤する事ができた 。 すぐにケンイチのロッカーへ目をやる…が 「あら……… リュックがない …… 」 自転車通勤のケンイチはいつもリュックを担いで仕事場に来ていた 「あっ おばちゃんケンちゃんは……… 」 フサシは 掃除をしていたパートの おばさんに尋ねた…… 「今日は…まだ姿見てないよ……どぅしたんだろ……? 」 「ぇ… 昨日はちゃんと来るって言ってよこしたのに…おかしいなぁ…… 」 フサシは急に気分が萎えてきた… ロッカーで着替えていると ドライバーの渡瀬がやって来た 。 フサシはすぐにケンイチのことを聞いてみた…… 「あ!…渡瀬さん ! ケンちゃんは ? 」 「よお〜!それがな…アイツまた休みなんだよ……課長が連絡しても出ないらしい… どうなってるんだ アイツ…… おまえ知らないか…… ? 」 フサシは すぐに携帯を取り出して電話をかけてみたが……確かに通じなかった 。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |