《MUMEI》 「ワッシェ〜ン、ワッシェ〜ン♪」 「♪♪」 ミニョンのお手ても一緒にタオルで拭くと、おりぇはちゃんとミニョンのお世話出来たんだぞっていう気持ちでウキウキする。 ミニョンも楽しそうに飛び跳ねてたから、二人で手を握ってスキップをしてずっと一緒に遊んでいた。 お昼ご飯の時間もミニョンが食べにくい果物を食べさせてあげたり、ケチャップでベッチョリ汚れた口の周りを拭いてあげたりした。 ハムをモグモグと食べるミニョンの口が、まるでウサギさんみたいですごく可愛い。 それでずっとおりぇの袖を握ってきてるんだ、ちっちゃい子のお世話をするって楽しいな♪ おりぇはいま、克哉兄ちゃんにされたような事をミニョンにしてあげてるの。 ありぇ…もしかして、克哉兄ちゃんもおりぇのお世話が楽しかったりしたのかな? 「アキラしゃ〜んおりぇの事しゅき?」 「ん、好きだよ、どうしたの?」 お家への帰り道、アキラさんもおりぇのお世話をするのが好きなのかどうか聞いてみたんだけど…。 「ん〜食べるのはしゅき〜?」 「うん、こっちは食べ物が美味しいからね」 ありぇ…食べてるミニョンのお口が可愛かったから、おりぇの食べてるお口も可愛い?って聞きたかったんだけどな…。 「う〜んとね……おりぇって可愛い?」 「え、もちろん」 ありぇ?本当はカッコいいって言われたいんだけど、何かうまく言えないんだなぁ〜。 でもアキラしゃんが笑ってるし、おりぇも楽しいから…ま、いっか。 前へ |次へ |
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