《MUMEI》
Missverstandnis des KURUMI.くるみの
Missverstandnis des KURUMI.
くるみの勘違い。
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克哉さんが少し遅くなるという連絡を入れてきたので、今日はくるみちゃんと一緒に買い物を済ませて早めに家に帰ってくると、さっそくお風呂に入る事にした。

「兄ちゃ…パパはぁ?」
「克哉さんね、今日は遅くなるって」

いつもは克哉さんにお風呂に入れてもらっていたんだけど、今日は僕と一緒にお風呂に入ると言ったので、くるみちゃんは嬉しそうにはしゃいでいた。

「おふろっ♪おふろっ♪」

(女の子みたいだけど、やっぱり男の子なんだな)

くるみちゃんはその名前もだけどクリクリの髪にまんまるなほっぺで、幼稚園にいる他の男の子達と比べると背も小さくてまるで女の子みたいだった。

だけど服を脱がせると、足の間にはちゃんと可愛いおちんちんがプラプラと顔を覗かせていた。

「あきらしゃんも脱ぐのぉ♪」
「はいはい、待っててね」

僕の服を引っ張って早く脱ぐように催促してきたくるみちゃんの頭を撫でると、嬉しそうにニコーっと笑っていた。

「アキラしゃんとお風呂なの〜///♪」

そんなに僕と一緒にお風呂に入るのが嬉しいんだ、と思うと健気で可愛く思えてくる。

「まだ浴槽に入っちゃダメだよー」
「あーい!」

先にすっぽんぽんになって浴室に入っていったくるみちゃんにそう言うと、僕もドア越しにくるみちゃんを眺めながら着ていた服を脱いで、タオルや下着を用意していた。

「きゃー!」
「くるみちゃん!?」

突然、浴室の中からくるみちゃんの一際高い声が聞こえてバタバタと動いているのが見えたので、何か事故でも起こったのかと思って慌てて浴槽の扉をバタンと開けた。

シャワワー……。

「えっ、く…くるみちゃん」

あわてて浴室の扉を開けると冷たい水が勢いよくこっちまで掛かってきた。

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