《MUMEI》

よしっ、これで花禀様にメール出来るぞ──。





って‥‥‥今してもいいのか‥?





というか‥何を書けば‥?





考えてみたら‥メールってするの初めてかも知れない‥。





ずっと、電話機能しか使っていなかったから。





「‥言っとくけど」

「ハイ‥?」

「‥無闇にしてこないでよね、メール。何か用がある時だけにして。いいわね」

「か‥‥‥畏まりました‥」





という事は‥‥‥ほとんどメール出来ない、という事ですね‥。





「──────‥」





僕の細やかな夢が‥。

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