《MUMEI》

「私にいい考えがあるのだ」




「──いい考え‥だと‥?」




「うむっ」




「どんな‥?」




「ええと‥」




「?」




「とっ‥とにかく‥‥‥」




「とにかく‥?」




「何とかなるのだっ」




「──────‥」




「桜──」




「ん‥」




「綺麗だよ、満月──」




「───────」




(呑気な奴‥)




 実際、そうであるのだが。




「──?」




 妖月がこっくりこっくりし始めた事に、桜が気付いた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫