《MUMEI》

「‥‥‥‥‥‥‥」





花禀様‥まだひと事も喋って下さらない‥。





「花禀様‥」

「──はー‥早くレッスンの日になんないかなー」

「───────」





花禀様、やはり──神山さんの事を考えてらっしゃる時は正に‥恋する乙女ですね──。





「花禀様──」

「ん‥?」

「何色ですか?」

「ぇ‥?」

「薔薇色に見えますか‥? 周り──」

「そうね──。薔薇色」





うっとりしてらっしゃる花禀様。





「‥何見てんの?」

「!!‥済みません‥」





見とれてしまいました‥。

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