《MUMEI》

‥よし、取り替え完了‥っと。





「ちょっと、気を付けて降りなさいよ‥?」

「はいっ‥畏ま‥‥‥」





ガタンッ、と音がした。





「ぅゎ‥」





──傾く。





そのまま‥‥‥





「‥!!」





落ちた。





「‥‥‥痛ぁッ‥」

「もぉ‥何で落ちるのよバカ‥」

「‥済みま‥せん‥」





落ちるつもりはなかったんですけどね‥。





予想外に‥脚立が傾いてしまったもので‥。





「ぁ‥今日は何が宜しいですか‥? 紅茶──」

「あんたに任せる」

「‥ぇ」





僕に‥?

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