《MUMEI》

「──‥他に怪我したとこは‥?」

「ぃぇ、大丈夫です──」

「‥そう」

「良かったです──花禀様がご無事で」

「──篠河君、さっき何か変な音──‥!?」

「ぁ、森下さん‥」

「どうしたのその怪我!?」





森下さんの声で、ご主人様と奥様も集まって来られた。





「──何かあったの?」

「済みません‥シャンデリアが‥」

「──怪我人は?」

「ええと‥若干1名‥‥‥ぁ‥花禀様はご無事ですっ、ご心配‥」

「‥何で自分から怪我しようとしたりしたのよバカ‥」

「花禀、篠河君はお前が怪我をしないようにと庇って──」

「お節介なのよッ」

「花禀‥」

「自分が怪我して何が『良かったです』よ!? 全然良くないわよッ‥」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫