《MUMEI》

今僕は‥‥‥花禀様とワルツを‥





「ちょっとッ、右じゃない左っ」

「ハイ‥!」





踊っているんでしょうか‥。





「こらっ、ドレスの裾踏まないでよッ」

「済みませんっ‥」

「──あんたがターンしてどうするのよっ、そこは私が回るのっ」

「申し訳ございませんっ‥」





これは‥ワルツじゃないよな‥。





「──もぉッ!」

「‥!?」

「ちゃんと踊りなさいよッ」

「ハ‥‥‥ハイ‥っ」





決していい加減にしている訳ではなく‥‥‥ちゃんと‥踊りたいのは山々なんです‥。





なんですが‥‥‥。





「‥ゎ‥」

「ぇ、花禀さ──‥!?」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫