《MUMEI》 食堂での風景途中、何人かの騎士と出会い、挨拶をしながら食堂へ入る。 「好きなの注文していいからね。」 席に座ると、メニューをこちらに渡し、自分もメニューを広げる彩詩。 「あ、はい。え〜っと・・」 メニュー広げ、眺める。 「・・・・・・」 彩詩がこちらをジーっと見ているのに気がつく。 (何だろう?) 「・・・・・」 「あの、彩詩さん。僕はA定食で。」 とりあえず目に付いたメニューに決める。 「ん、A定ね。ウェイターさんは〜・・バンプ〜A定とカツ定食、お願い〜」 食堂に入ってきたバンプを見つけて声をかける彩詩。 「彩・・・僕はウェイターじゃないんだケド?聞いてる・・訳無いか・・」 人知れずため息をつくと、本職のウェイターに注文する。 「ご苦労様です。バンプ副長。」 彩詩とのやり取りを聞いていたのか、ウェイターが苦笑しながら注文を聞き、奥へと注文を通す。 「もう、慣れたよ。」 彩詩を見ながらバンプも苦笑する。 「バンプ〜」 彩詩の声。 「今度は何だ?」 「水3つ!」 「はいはい、ただいま持って参りますとも騎士団長閣下。」 やれやれ、と首を左右に振ると、急いで水を持っていく。 「ありがと。」 「ありがとうございます。」 「どういたしまして。」 水を手渡し、狩月の隣へと座る。 「彩、午前中の資料、転送したから目を通して置いてくれ。」 「了解〜」 水を一口飲むと、手元にウィンドウを展開し、資料を読み始める彩詩。 「狩月、瞬動は使えるようになった?」 読み始めたのを確認してから狩月に声をかけるバンプ。 「・・・まだ失敗の方が多いです。」 午前中の練習を振り返って、苦い顔をする狩月。 「そっか。まぁスキルはどんなものにしても使い慣れないとダメだから、練習あるのみだ。」 「そうですね〜・・あ、彩詩さん。昼からってどんな訓練するんですか?」 資料に目を通している彩詩に声をかけるが・・・ 「・・・・・・・」 反応が無い。手元のウィンドウに目を落としたままピクリとも動かない。 「あ〜・・彩が何か読んでるときは声かけてもダメだよ。そうそう、昼からは僕も訓練に参加するよ。」 「そうなんですか・・ってバンプさんも訓練に参加するって事は・・何するんです?」 運ばれた昼食を食べながら、バンプと話を続ける。彩詩は昼食には目もくれず、資料を読んでいる。 「彩の話によると・・お、ごま!」 食堂に入ってきたごまを見つけ声をかける。その後に続いて入ってくるハンディング、琴、式夜、想花、ボンカー。 「彩、昼食行くなら誘ってきゅ〜」 彩詩たちと同じテーブルにつく。 人数が増え一気に騒がしくなる。 前へ |次へ |
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