《MUMEI》

「──ぷっ」

「ぇ‥」

「どうやったらこんなゴテゴテになるの? ていうか何でピンクな訳?」

「花禀様に──お似合いかと」

「‥ピンクがっ‥?」

「はい。ぁ‥‥‥お気に‥召しませんでしたか‥?」

「っ、‥そんな事‥‥‥言ってないじゃない」





少し照れたご様子の花禀様。





早速、首に巻いて下さったんですが──‥。





「‥ゴワゴワ」





巻き心地はイマイチなようで‥。





「ずーっとこれ隠してたのね」

「はい‥‥‥、ぇ?」

「これ編むだけで1ヶ月もかかるなんて──ほんと不器用なのね、あんたって」

「済みません‥」

「──もらっておくわ。気に入った訳じゃないけど」

「ぁ──‥ありがとうございますっ」

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