《MUMEI》 高山柊視点頼がエイミーさんとうまくいったのは祐也のおかげなのは知っていた。 その祐也を、出迎えに連れてきたかった頼の気持ちは (すっごく、よくわかる) それでも 「何で今日なんだよ…」 (せっかく希と祐也の為に頑張ってきたのに) 俺のテンションは一気に下がった。 「…無念の中死んだ兵士みたい」 (うるさい…) しゃがみこむ俺は今日、軍服を着ていた。 『かっこいい。強そう』 希に言われて自信満々で祐也を待っていたのに… 「ハァ…」 「柊、…明日は来るわよ」 「それに、今夜会えるじゃない、あんたは」 「そうだけどさ〜」 希と志貴に慰められる俺を、周りがチラチラ見ていたが、俺はまだ復活できなかった。 その間に、祐也の同級生達は、校舎内に入っていったらしい。 (いつまでもこのままじゃ、希に悪いよな) 俺は、気合いを入れて立ち上がった。 その時 「ちょっと、いいかな?」 「はい?」×3 拓磨君以外が返事をした相手 その男は 『サイトウ』と名乗った。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |