《MUMEI》

「!‥」





ぇ‥‥‥?





「‥‥‥ほら、暖炉のとこ来なさいよ」

「ぅゎっ‥」





強引に‥暖炉の前へ。





「‥お父様が割って下さったのよ‥この薪‥。あんたがいなくなるから‥」

「‥ぇ」

「‥お菓子は森下が作ってくれたわ‥。あんたの代わりにね‥」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「花瓶の水はお母様が‥。‥でもあんたみたいに落としたりしなかった。」

「私は紅茶のカップ落としたのよ‥? ‥ヘマするあんたがいないから‥」

「──あの‥」

「あんたがいないと‥調子狂っちゃうの。私だけじゃない‥みんなよ。お父様も‥お母様も‥森下も‥」

「‥か‥」

「‥今度出てったりしたら‥‥‥また鎖でベッドに繋ぐからね‥」

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