《MUMEI》

白いロールスロイスは山間部を抜け、秦野PAを通り過ぎる…。




J社長「あー…キミ…」



運転手「はい…」



重い沈黙に耐えられなくなったのか、ジャムおじさんは運転手との会話で気を紛らわそうと話しかけた。



J社長「あー……その…」



…と言いかけるものの、二人の間柄で共通する話題がある筈もなく…



J社長「…亡くなられたキミのご家族とは、どなたかな?


キミの…お父上か、母上かね…?」



より雰囲気が沈むと判っていながら、運転手に訪れたという不幸の話題に及ぶほか無かった。

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