《MUMEI》

「ねぇ神山──」

「はい?」

「何か尾けられてる感じしない?」

「大丈夫ですよ──」

「何か変なのよね‥」

「お腹──空きませんか?」

「ぁ‥‥‥空いたかも」

「奢ります。何がいいですか?」

「うーん‥、‥?」

「どうしました?」

「何かいた」





‥!!





見つかった‥!?





というかこっちに来るッ‥。





「誰よちょっと!? ──って‥あれ‥」

「誰がいましたか?」

「いないみたい‥」





‥良かった‥。





何とか見つからずに済んだみたいだ‥。

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