《MUMEI》

‥よし、これで僕だとは誰も気付かないはず‥。





‥喋れないのが難点だけど‥。





「ネコさん、ふうせんちょーだい♪」





‥ぇ‥。





ぁ‥‥‥この風船‥?





そっと、手渡したら。





「ありがとっ♪」





お礼を言われた。





「──?」





話し声。





花禀様と──神山さんだ。





「ほんっと参ったわ──あいつ野宿してたのよ? 私が捜しに行かなかったらオダブツになってたわ──」

「──良かったです、ライバルがいなくならなくて」





‥ライバル‥?

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫